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新たな教育改革~特別支援教育~

08/10/01 更新

kokusai4.jpg2007年に学校教育法が改正され、今「特別支援教育」という新しい取り組みが注目されている。「報道ニッポン」(報道通信社刊)の時事特集記事から、この「特別支援教育」について考えてみたいと思う。

「特別支援教育」とは
文部科学省によると、「障害のある子どもたちが自立し、社会参加するために必要な力を培うため、子ども一人ひとりの教育的ニーズを把握し、その可能性を最大限に伸ばし、生活や学習上の困難を改善または克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うもの」という理念が掲げられている。
以前から特殊教育の対象であった障害だけでなく、知的障害のない発達障害のある子どもを含めた、特別な支援を必要とする幼児・児童・生徒が在籍する学校において実地される。

「特別支援教育」が生まれた背景
近年、脳についての研究が進み、LD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)、高機能自閉症といった脳の機能障害が認められるようになってきた。そして、文部科学省の調査によると、1クラス40人の場合、2~3人の子どもに何らかの障害があるという推計となった。そこで、すべての子どもたちが安心して学べる体制を築くための教育改革案として、この「特別支援教育」が誕生したのである。

これからの特殊学校の役割
これまでの障害者教育を支えてきた特殊学校のあり方も変わりつつある。まずは従来の盲・聾・養護学校の制度は、複数の障害種別の子どもを受け入れることができる特別支援校へ名称変更することが決定した。そしてさらに地域における特別支援教育センター的機能を果たす、この分野のスペシャリストとしての役割が求められている。

「取り出し指導」から「取り込み指導」へ
この取り組みで一番のポイントとしてあげられるのは、以前は生徒を教室から遠ざける「取り出し指導」であったのに対し、専門の教諭や支援員が教室に入ってマンツーマンで指導や授業のサポートを行う「取り込み指導」に変わった点である。

子どもたちの心の変化
この「特別支援教育」によって、子どもたちの中に、顕著な変化がみられるようになったという。これまで障害のある子どもは、クラスメイトと過ごすことがなくて友人に恵まれず、いじめを受けて不登校になるなどのケースもあった。しかし、同じ教室でクラスメイトと過ごすことで、以前は障害に関してからかわれていた子どもを、クラスメイトが率先して助けるようになり、障害のある子どもたちが不自由なく学校生活を送れているケースが多いというのだ。

一人ひとりの子どもの成長を支える体制作り
この取り組みが、教育現場における諸問題解決に向けた大きな一歩であることは間違いない。また、教育現場のみならず、国民レベルにおいても、誰もが相互に人格・個性を尊重し合える社会の構築に貢献している。障害の有無に関わらず一人ひとりの子どもが個性を大切に成長していける体制作りは、国の明るい未来へとつながるのだ。


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